遮光ネットの色について

遮光ネットは日光を遮る物ですが、ネットの色によって熱を遮る「遮熱性」に差が出ます。なお遮熱性はネットの熱線反射などの能力により温度上昇が穏やかになる機能によるので、温度を下げる効果はありません。いずれの製品でもネット下に十分な空間と通気がなければ結局温度は上昇しますので注意してください。

遮光ネットの色による違いは以下になります。


  • 最も一般的で経済的です。種類も豊富で目的により選びやすい色です。
  • ミラータイプ(HB、MSS、ME)
    ポリエチレンのフィルムに銀の加工(製品により異なります)を施すことで、熱線を反射する効果をもたせた製品です。遮熱性が最も高く、ネット自体の熱線吸収や発熱・輻射が少ないので空間と通気が確保された状態であれば太陽光線による温度上昇を抑制する効果が一番高い製品です。デメリットとしては、高価であること、および紫外線への耐候性がやや劣ります。
  • シルバーグレー(SG)
    黒の遮光ネットと同じ組織の製品ですが、樹脂にアルミ粉末を含有させるなどでシルバーグレーとした製品です。黒とミラーの中間の機能をもち、ミラーより安価ながら黒よりも優れた遮熱性があります。品番が多くえらび安い製品です。

  • 白は光線を反射しやすい性質がありますが、黒に比較するとやや紫外線への耐久性が低い(粗悪品は特に)特徴があります。弊社の「クールホワイト」には温度上昇防止剤(薬品ではありませんので土壌などへの影響はありません)の含有により、よりネットの蓄熱・輻射を抑える機能を付加しています。これによりこう合成に必要な可視光線は透過させながら赤外線をカットする機能があり、いちご、トマトほか累積温度で管理される作物類の生産で高価を発揮します。また観葉植物や葉物の盛夏対策などにも適しています。ハウスでの生産でポリネーションに蜂を使用している場合は、注意点などを事前に代理店様へお問い合わせください。